交通事故で受傷することがもっとも多いのが、首と腰。腰の症状は比較的治りやすいのですが、首に受けたいわゆる ”むちうち症” は、事故の状況や患者様の事故前の体の状態によって、いろんな種類の症状が発生します。
接骨院・整骨院で施術できる症状では、軽度のものから挙げると、
・頚部挫傷(首の筋肉の損傷)
・頚椎捻挫(首の関節の靭帯損傷)
・頚椎症性神経根症(頚椎から出ている神経の損傷)
・軽度の頚椎椎間板ヘルニア
などがあります。
むちうち症の特徴としては、痛みを感じるまでに1週間ほどかかったり、それからさらに1週間ほどじわじわと悪化したり、重症とは感じないのに1ヶ月ほど症状が変化しない場合があることです。
人によっては首の神経損傷による肩や腕の痛み、頭痛や吐き気、不眠などを訴えることもあります。
施術の流れとしては、事故後2週間程度は痛みの悪化を防ぎながら、痛み以外の頭痛や吐き気が発生しないように、自律神経の乱れを押さえる施術を行います。
また、この期間は神経が敏感になっていて、首にふれただけで強く痛んだり、痛みが悪化したりするので、首はさわらずに背中、鎖骨、腕、足などの施術で首の筋肉と神経の緊張をゆるめていきます。
その後、首にさわれるくらいに痛みが落ち着いたところで、首や頭部も施術していって症状を軽減させていきます。
ときどき、1~2ヶ月病院で治療した後に、接骨院でも施術したいと来院される場合がありますが、事故後かなりたっている場合は、自律神経の乱れからおこる症状を抑えないと痛みが変化しないことが多く、その場合は首や頭部、ときには腹部も施術していきます。
痛み止めを使い続けて内臓に負担がかかり、自律神経が乱れていることが多いためです。
施術方法は指圧したり(痛きもちいい程度)、患部をゆっくり動かしたり、軽く触れる程度で神経を鎮めたり。毎回症状を確認しながら一番良い方法を選択していきます。強引な施術はしませんので、安心してご来院ください。