平成31年4月28日に、今年最初の当院のすずめの巣立ちが始まりました。
まだ何日かかかるだろうと勝手に予想していた私は、「ああ!、もうみんな飛び立っちゃうのか!」と、
あわててカメラを設置して観察をはじめました。
どうやって察知するのかはわかりませんが、巣立ちはたいてい接骨院が休みの日、
人の出入りがないときに始まって、あっというまに終わってしまいます。
(毎年最初の巣立ちはゴールデンウィーク中におこなわれます。)
この日も接骨院はお休みの日で、最初はいつものように、親鳥が一生懸命子どもたちを誘いだそうと、
巣をのぞいては声をかけてすぐに近くの屋根や電線にとまって見守るということをくりかえしていました。
でも、今回はなぜか子どもたちがなかなか飛び立とうとしません。
出ようとしては戻ったりをくりかえします。
中にはせっかく飛び立ったのに、舞いもどってくる子どもまでいました。
(つぎの動画をご覧ください。)
戻ってきて「やっぱり出たくない!」って親鳥に助けをもとめています。
どうも例年よりも低い気温が影響しているみたいで、
親鳥が何度さそいにきてもなかなか子どもたちはでませんでした。
・・・・それから次の日も、また次の日も、結局3日間雨と低温がつづいて、子どもたちは出られず。
親鳥たちはただひたすら子どもたちを誘い続けていました。
近くの駐輪場の屋根で子どもを見守る親鳥。(5月2日)
親鳥のしんどいしんどい日々がやっと終わったのが5月2日(木)。
やっと天気がよくなって、気温も急上昇。
接骨院は営業していましたが、もう人間なんかおかまいなしで子どもたちは出て行ったみたいです。
晴れていたら2~3時間で終わる巣立ちが、結局5日間もかかって、元号もまたぐことになっていました。
1日に何百回も巣に誘いにいき、5日間それを続けた親鳥たちのがんばりに驚くばかりの日々でした。
おそらくこのゴールデンウィーク中に、またつぎのすずめの夫婦が巣作りをはじめて、
今年のうちに4組くらい、合計20匹くらいのすずめが巣立っていくと思います。
巣立ちの様子は家族によって毎回ちがい、それぞれ性格が出ているようで面白いので、
またちょくちょくお話していきます。